『恋をしたのは』以来、1年2カ月振りとなるニューシングル『予告』。来年7月にデビュー20周年を迎えるaikoらしい、キャッチ―でアップテンポな楽曲になっている。さっそく本人から楽曲制作について話を聞いてきた!
Profile
1998年に『あした』でデビュー。上質のポップスに乗せた共感度が高い歌詞、飾らないキャラクターとキュートなルックスで幅広い層から支持を集める。自宅でカラオケをよく歌うそうで、「ホイットニー・ヒューストンさんの初期の楽曲など、1人でいる時だからこそ歌える曲で楽しんでいます」と笑う。
いつものことですが、「こういう曲を作ろう」と考えて作るのではなく、歌詞を譜面台に並べて、そこから思いに任せて曲を作っていくんです。恋愛の歌詞を書くことが多いんですが、今回は自分が底抜けに明るくなりたかったから、元気な曲にしたいと思いました。
デビューから19年が経ち、今一度気持ちを仕切り直して頑張っていきたいと思ったんです。実はこの曲を作っていた時、外にも出ず、誰とも会わず本当に堕落していて(笑)。もともと出不精ですが、最近は拍車がかかってます(笑)。その泥沼から抜け出すために曲を作るんですよ。それでしか解決できないというか。ちょうど制作中はツアーだったので、ライブでうまく感情を爆発させることもできましたし、こういう曲が作れてよかったです。
はい。今回はライブハウスを周るツアーだったのですが、Zepp公演では花道を毎回作らせてもらってるんです。最初は花道の真ん中で歌っているとお客さんがうわって集まるのを見て、「みんな、しんどくないかな」とかいろんなことが気になりました。ですが、徐々にお客さんとの呼吸が合って、いい空間が作れるようになったんです。♪真っ最中の真ん中は愛おしい♪という歌詞はその光景を歌ったものなんです。意味としては、好きな人を思う自分の感情が一番高まっている時を表してますが、このフレーズを歌うとライブの光景が浮かびますね。
とても楽しかったです。そもそも私はレコーディングが大好きなんです。『予告』はアップテンポな曲なのでいつも以上にあっという間に終わってしまった感じがしました。カップリングの『間違い探し』『月が溶ける』もいい感じに念が込もりましたね(笑)。
『予告』は、とにかく楽しく歌ってほしいです。『間違い探し』は私自身も毎回燃え尽きないと歌った気がしないんですよ。消耗度は激しいですが、歌うと楽しいですしすっきりした気持ちになると思います。私はWiiカラオケでよく練習してます(笑)。