アーティストデビュー10周年を迎え、初となるベストアルバム『MAMORU MIYANO presents M&M THE BEST』をリリース!すべてのシングル曲と、ファン投票で選ばれた14曲に加え、新曲2曲が収録された、まさに“全て”が詰まった今作。10年を振り返ると共に、ベストアルバムに込めた想いとは何なのか、本人に話を聞いた。
Profile
2001年に声優デビュー。アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』、映画『ボス・ベイビー』ほか出演作多数。2008年に音楽活動をスタートさせ、男性声優アーティストの第一人者に。近年はミュージカル『王家の紋章』など舞台での活躍も。6月2日から『MAMORU MIYANO ARENA LIVE TOUR 2018 〜EXCITING!〜supported by JOYSOUND」を開催。
まず単純に「こんなにたくさんの楽曲を作り、リリースしてこれたこと」に驚きです。と同時に、感謝の気持ちでいっぱいです。アーティスト活動では「この表現に挑戦したい」と自ら発信する一方、周囲からの提案がなければ辿り着けないものもあります。ベストアルバムもその1つだと思うので、これまで1曲ずつ真剣に心を込めて作ってきて良かったと改めて思いますね。
意外でした。収録曲の順番は、曲の発表順にしているんですが、圧倒的な1位だったのが『MOONLIGHT』なんです。僕自身も凄く好きな曲なんですけど、ロックからかっこいいダンス曲まで幅広い楽曲がある中で、ぐっとくるバラード。「ライブ、楽しかったな」と、この曲を聴きながら温かな気持ちに浸ってくれているのかな……と勝手に想像しています。
そして(ライブやMV収録の)DISC3は、逆にダンスパフォーマンスが人気で。このアルバムを通して、僕がデビューからずっと大事にしてきた「ロック」「ダンスナンバー」「バラード」の3つの軸が、みんなにもきちんと届いているんだと感じて、凄く嬉しかったですね。
アーティスト活動の10周年なんで、「みんなとお祭り騒ぎできるようなエキサイティングな楽曲」を作りたかったんです。STYさんと話し合いながら制作する過程で、僕が気になったのはレゲトンという、レゲエやヒップホップが混じった音楽。聴いた途端に「みんなと楽しめる」と直感しました。80~90年代に流行ったものですが、最近また盛り上がりつつあるそうです。
「今この瞬間を楽しむ」が、この曲の最大のメッセージです。また、「今ここに至るまでの宮野真守の想い」「それ以前の僕がいたからこの先も表現者として闘っていこう」という気持ちを強く感じていた時に制作したので、それも伝えられたらと思いました。
主演舞台『髑髏城の七人 Season月 下弦の月』が終わったばかりのタイミングだったんです。表現者としての責任やそれに伴う苦しさも感じましたが、それを乗り越えるのが宮野真守という人間だし、さらに表現者として闘い続けていくんだと強く思いました。
僕はSTYさんが作る楽曲の独自のグルーブ感に慣れましたが(笑)、日本語でありながら言葉のはめ方が洋楽的なので少し難しいかもしれませんね。僕がやっているのは、歌詞を1度ローマ字に書き直すこと。可視化すると、どこで母音を省いて英語っぽく発音できるかがだんだんと見えるようになります。「母音を捨てる」ことで英語っぽいノリの歌になるんじゃないかと思います。
10周年のお祝いとしてアリーナツアーという形になりました。新曲『EXCITING!』同様にエキサイティングで節目にふさわしいライブにしたいです。
「自分には何ができるんだろう」と常に考えているんですが、だからこそ考え過ぎてしまうこともあります。でも、先日ブルーノ・マーズのライブを観て、単純に凄く楽しくて、その時にふと「これが大事なんだ……」と。音楽ではよりパーソナルな部分も見ていただけるので、純粋に、僕がその時に何を伝えたいかを発信しながら、音楽を通して繋がったり一緒に発散したりできる空間や作品を作り続けたいですね。
DISC1はデビュー曲から最新までのシングル集。DISC2はファン投票+新曲2曲で、アニメED曲「そっと溶けてゆくように」も収録。「複雑な心理を描くアニメに添えるよう、バラードでありながらエモーショナルさも両立できるようこだわった」と話す。
キングレコード
[6/8発売]楽曲タイトル | 歌詞 | マイうた |
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そっと溶けてゆくように | マイうた | |
EXCITING! | マイうた |