2020年の幕開けにふさわしいアルバム『20200101(ニワニワワイワイ)』が登場! アーティストはもちろん、この人、ソロアーティスト・香取慎吾だ!! 様々なアーティストとのコラボも話題の同作について、そしてソロ活動への思いを直撃した!
Profile
シンガーとしてのみならず、俳優や声優、画家としても活躍するマルチな才能を持ったアーティスト。2017年からは稲垣吾郎、草彅剛とともに“新しい地図”の活動をスタートさせた。また2018年には草彅との新ユニット“SingTuyo”を結成、『KISS is my life.』を配信リリースした。2020年1月1日リリースの初アルバムを引っ提げ、ソロ音楽活動が本格始動となる。
これまでも慎吾ママとか、ハットリくんとか、こち亀の両さんとかでCDを出したことはあったんですけど、香取慎吾としては初めてですからね。やっぱり純粋に嬉しいです。無我夢中で、ワイワイと楽しみながら作ることができました。
ジワジワとそういう気持ちが強くなっていった感じですね。音楽は自分の心を揺さぶってくれる大事なものではあるけど、一時期はそこに触れることを忘れてしまうくらいちょっと疲れていたこともあって。でも、稲垣くんや草彅くんと新しい道を歩み始めようとスタートさせた“新しい地図”の中で、3人で歌う曲が生まれたりしたこともあって、だんだん「歌うことが好きだな」「音楽が好きだな」っていう気持ちがまた呼び起こされて。ぜひやってみたいなと思いました。
今までは提供していただいた曲を歌うことをずっとやってきていたんですけど、せっかくのソロなので一から一緒に作っていきたいなと思ったんです。そこでタッグを組んでくれる方をいろいろ探し、声をかけさせてもらいました。事前にお会いする時間をたっぷり作っていただき、曲のことや歌詞のことをじっくり話し合って制作していった感じですね。
僕の好きな音楽をやっている方々、僕の好きなアーティストの方々です。グループでやる時は個人的な好みだけで音楽を作ることはできないけど、今回はソロですからね。そこはもう自分の好きなものだけを詰め込んだアルバムにしようと。そうすることで、音楽って楽しいものなんだよっていうことが聴いてくれる人たちにも伝わるだろうなとも思ったし。あとは、僕よりも若い世代のアーティストともご一緒したので、その方々の溢れる才能をみんなに知ってほしいなっていう気持ちもありました。どの曲に関しても、まったくかしこまることなく、まったくかっこつけることなく作れたと思います。
参加してくれたアーティストの方々の色と僕自身の色が合わさることで、新しい香取慎吾が見えたらいいなと思って書いていったところはありました。あまりに僕のイメージに寄せすぎて、そのアーティストの方の良さが消えてしまっていたら、一緒に一から作り直したりしたこともありましたし。逆に「今の香取さんにこの言葉を歌ってほしいんですよ」って強くアピールされたことで採用になった歌詞のフレーズもあるし。それはサウンドに関しても同様ではありますね。
各曲に思い出はありますけど、例えばKREVAさんとやった『嫌気がさすほど愛してる』なんかは、恋愛の曲がいいかもねっていう話の中で、KREVAさんと僕で1人の女の子を奪い合うような曲はどうですかねっていうアイデアが出て。そこから広がっていきましたね。あと、以前にも僕のソロ曲でコラボしたことのあるSALUくんと作った『OKAY』は、レコーディングの直前までちょっとしっくりこない歌詞の部分があって。で、2人でいろいろ話し合った結果、そこに最初のコラボ曲のタイトルにちなんだ“好きな色”ってワードを使ってみたりとかしました。また、『welp』を作ってくれた須田景凪くんとは床に2人で座り込んで歌い分けを決めていったりもしたんで、凄く面白かったですね。
参加してくれたアーティストからのディレクションはありつつも、それに乗っかるだけではなく、自分なりの表現もしっかり試してみるようにはしました。そこに関しても、いろいろ歌ってみたものについてみんなで話し合いながら、最終的な歌い方を決めていった感じでしたね。ただ、レコーディングが始まった時には、「あ、そうか。基本的に全部自分で歌うのか」って、ちょっとびっくりしましたけど(笑)。
そうそう。あと今回はコーラスもほぼ全部僕がやっているんですよ。主メロに対して、上ハモも下ハモも自分の声で重ねていくっていう。作業的にはなかなか大変ではあったんですけど、凄く新鮮な感覚は味わえたかな。
以前からBiSHの楽曲が好きだったので、僕らがやっている“ななにー(7.2 新しい別の窓)”という番組のゲストに来ていただいたことがあって。その時にフィーチャリングのお願いをしたんです。
そうですよね。BiSHってもの凄くかっこいいけど、どこかふざけた部分もあったりするじゃないですか。だから、まさかこんなにいい曲がいただけるとは(笑)。聴いていると涙が出てくるような感じもあって、凄く大好きな曲になりましたね。
今回はどの曲もそうだったんですけど、映像でイメージを共有するところがあって。「もしMVを作るならきっとこういう映像になるよね」「だったらこういうサウンド、歌詞、歌い方になるよね」っていうことを話しながら作っていったんです。『FUTURE WORLD』に関しては最初、一国の王様がBiSHも含めたみんなを従えているみたいなイメージでした。ただ、そのイメージが強すぎて歌詞が王様口調になりすぎたりもしたので、ちょっと調整してもらったんですけど。ボロボロになった英雄がみんなを引き連れているみたいな方向性に。
そうですね。ボロボロになった旗を掲げ、荒れ果てた街の丘を登っている英雄になった気持ちで歌っていただければ。サビに入るあたりでふと振り向くと、何万という群衆が自分についてきてくれていた。決して凛々しくキレイな英雄ではないけど、自分は1人じゃなかったんだっていうことに気づくみたいな感じですかね(笑)。僕自身がそうですけど、曲に合わせた雰囲気を大事にするといいんじゃないかなと思います。
他の曲もそうですけど、今回は僕とフィーチャリングアーティストが掛け合う部分もけっこう多いんですよ。だからそこは何人かで歌い分けるのがやっぱり楽しいとは思いますね。1人で歌わなきゃいけない場合は、歌がかぶってくるところでどこを捨てるかだと思います。
今歌っているフレーズを最後まで歌い切りたいのか、それともそこを捨てて、次のパートを頭から歌いたいのか。かぶっている部分のどっちを歌いたいのかを見極めることが大事だと思います。早口で両方歌おうとしても絶対ムリですからね。あー、なんかこんな話してたらカラオケ行きたくなってきましたよ(笑)。
うん。基本なんでも歌うんですけど、今はこのアルバムの曲を早く歌いたい。先行配信されていた曲を友達がカラオケで歌ったらしいんですけど、難しくて全然歌えなかったって言ってて。だから、その友達の前で歌って、「俺、上手くない?」って言いたい(笑)。
そうですね。聴いてくれた人のカラダが自然と動き出して、次の一歩を踏み出せるような、そんな音楽をやりたいなって今は凄く思っています。僕自身、今までそういう音楽にたくさん助けられてきたから、今度は僕の曲がそういう役割を果たせたらいいかなって。
僕自身、期待していますね。ライブもできたらいいかなぁ。今まではライブのことを考えながらアルバムを作ってきたんだけど、今回はアルバムを作ることだけに集中していたので、これからいろいろ考えていきたいですね。とりあえず年が明けたらすぐカラオケに行って、JOYSOUNDで自分の曲を思い切り歌おうと思います(笑)。
TEXT:Hideyuki Mori
先行配信された『10%』『Trap』を含む全12曲収録のソロ1stアルバム『20200101』(ニワニワワイワイ)。TeddyLoid&たなか、WONK、須田景凪、氣志團、スチャダラパー、yahyel、KREVA、SALU、SONPUB&向井太一、BiSHといった多彩なアーティスト/クリエイターとのカラフルなコラボが展開されている。
ワーナーミュージック・ジャパン
[1/1発売]楽曲タイトル | マイうた |
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Prologue (feat.TeddyLoid & たなか) | マイうた |
Trap | マイうた |
10% | マイうた |