最後の種
この曲の歌詞
(僕は今笑っている
赤い花に抱かれて笑っている)
僕はそれなりに
いろんな夢を見たものだった
その度に種を植えて
芽が出るのを
ドキドキ待っていた
だけど世の中
うまくいかんものだ
種はひとつも芽は出なかった
気付けば今僕の手に
残る種は あとひとつ
僕はどんな夢をみたら
いいのだろうか わかんないや
あれは いつだったか
とにかく夕暮れの事だった
途方にくれた僕の前に
現れたのは夕日だった
夕日は赤く ひたすら赤く
僕の手まで赤く染めていた
何故かそれを見ていたら
心から僕は思った
僕は 僕は笑いながら
息絶えたいだけ
僕は最後の夢を
"笑って息絶える事" にした
やっぱり芽は出なかったけど
僕は構わず必死で生きた
嬉しい事も 悲しい事も
たくさんあったけど
僕はこの日まで息をしてきた
季節外れの風鈴の音が
だんだん遠ざかる
そっとまぶたを閉じながら
最後の息を吐きだした時
種はついに芽を出して
赤い花を咲かせたのだ
あの日に見えた夕日と同じ
燃えるような赤だった
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