
Profile
2001年デビュー。2015年、デビュー15周年記念曲『スポットライト』で『NHK紅白歌合戦』初出場。「『スポットライト』から、なぜ自分はこの曲を歌うのか、この音や言葉に込められた思いは何だろうと真剣に考えるようになりました。20周年に向け、山内惠介と言えば『残照』と言われるような、僕自身の代表曲に育てていきたいです」。
前々作『さらせ冬の嵐』で久しぶりに松井先生に作詞していただきましたが、今思うとあの時からこの詞を思い描いていたのかなと。デビュー20年目の節目、僕にどんな歌が良いか考えた末、命のメッセージを熱唱する『残照』に至ったのでしょうね。
『さらせ冬の嵐』も命を歌っていますが、『残照』は、それとは違う温かなものを感じます。人はいなくなってもその人に対しての思いや記憶はなくならないことを、「心を残して」「心を灯して」と表現していますが、最初は「残して」だけでした。最終的に「灯して」が入ったことで、先だった人たちが今の自分を照らしてくれると実感できる、温もりある歌詞になりましたよね。
3連の音符、これに尽きます。3連符に言葉をきちんと乗せて歌うと、歌詞が自然と口からついて出てくる気持ちよさがあります。茶道に「重いものは軽々と、軽いものは重々しく」という言葉がありますが、このメロディによって重厚なメッセージも暗くなりすぎず歌えます。今回は、熱唱するためにテクニックではなく自分の地声を信じて歌い切りました。
僕もその最中ですが、唯一無二のご自分の声を信じて挑戦すると、新たな歌を見つけられるのではないかと思います。カラオケは楽しむのがいちばん。ですが、ふざけるのと楽しむのは違うのかなと。メロディに忠実に、真剣に歌えば聴く人にも伝わるもの。真剣に遊ぶ、それが真のカラオケ通かもしれませんね。
TEXT:Yuko Kitsukawa
ビクターエンタテインメント
[3/11発売]| 楽曲タイトル | マイうた |
|---|---|
| 残照 | マイうた |
| 弱虫 | マイうた |
| 正念場 | マイうた |
| 振り返れば、いつも君が | マイうた |