組曲『義経』 ~夢魔炎上(むまえんじょう)~
この曲の歌詞
●剥き出しの骨を
爪で つと掻き裂く
●虚ろなる病みの
睡り醒ます様に
●抑えられない 欺瞞の棘が
此の身を刺す
謀を張り巡らして
(●世に仇なすのが悪
其れを誅するが正義)
(●有事には再び
その天地が返り
畢竟、私は今、悪か)
●何かを果たし乍ら
誰かに疎まれ
●叫びは返す返す
明かりを探し求めて
◆●望みは漂うだけ凍える
哭が今 消えゆく
風に千切れて
●無明の睡りに疲れ 迷い
誰そ彼る
●失意の韜晦
冥き星を数えて
●盞に浮かぶ花弁
深い闇に揺蕩う
●胸に宿る火の鳥は
何時の日か雁になる
◆柘榴になり果てる
己の頭に
◆群がる埋葬虫は
兄の面をしている
●殺めた数だけ
愛を手に入れると
●無間の奈落も
一躍に跳べると
◆髑髏に口付ける
虚栄の猿は
◆そ知らぬ素振りで
誰が為に唄う
●殺めた数だけ
穢に塗れていると
●無間の奈落に
真逆に呑まれると
◆嗚呼 徒に
一縷の陽を求めても
◆嗚呼 一向に
異郷の地に転びて落ちる
(●渾ては 渾ては
一族の名を賭して)
(●渾ては 渾ては
亡き御父君の誇りを賭して)
(●犯した不文律も罪科も
殺めた命さえも)
(●あなたと新しい時代の
理想郷の為だというのに)
(◆もうよい、黙れ
詭弁を弄すな 政れぬ虎よ)
(◆我は今、
汝という夢魔を燃やす)
●振り仰いだ鈍色の空に
刻が夜を連れてくる
●激よと交わす言葉も
明る色を失ってゆく
●もう逃れられぬなら
此処で果てるとも
●只其れで 此以上
離れないのなら
●抱き寄せて 抱き締めて
抱き留めて もう一度
●束の間の別離でも
曇らさぬ様に
●愛されぬ相舞えぬ
相生えぬ もう二度と
●惑う 夢の中に
彷徨う 声にならぬ嗚咽を
白い雪が嗤う
(◆抜け抜けと舞いおって
命乞いのつもりか)
(◆されど子は別じゃ
後の憂いとなろう
殺してしまえ)
(●何故 このような
惨い仕打ちを)
(●己が命を取られた方が
増しで御座います)
(●ああ この子だけは
あの人に抱いて欲しかった)
(●お許し下さい
もう逢えませぬ)
◆●望みは漂うだけ傲れる
嶺が今 移ろうまで
◆●其処に降る雨は
躊躇うだけ凍える
◆●哭が今 消えゆく
風に千切れて
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