

出荷累計100万枚を突破したベストアルバム『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』と対をなす“裏”ベストが到着。『私のドリカム』に収まらなかった人気&大ヒット曲、吉田美和選曲、中村正人選曲による全50曲が収録されている。今年は“裏ドリワンダーランド”開催の年。“裏ベスト”を制作した経緯やその思いについて2人が話してくれた。
Profile
1989年にシングル「あなたに会いたくて」、アルバム『DREAMS COME TRUE』でデビューして以来、「うれしい!たのしい!大好き!」「LOVE LOVE LOVE」「さぁ鐘を鳴らせ」などのヒット曲を生み出してきたポップ・バンド。昨年リリースしたコンプリートベストアルバム『私のドリカム』に引き続き、今年は“ウラ”ベスト『私だけのドリカム』をリリース。また9月からは全国アリーナツアー『DREAMS COME TRUE 裏ドリワンダーランド 2016』が開催される。
吉田美和(以下、吉田)「単純に言うと、『私のドリカム』に入りきらなかった曲がたくさんあったんです。“え?なんでこれが入ってないの?”と言われたのもいっぱいあったし、自分でもそう思っていたところがあって。だったらもう1枚のベスト盤を出そうということになったんですね」
吉田「それは、私が選んだ曲を入れたかったし、マサくん(中村正人)が選んだ曲も入れたかったんです。それで、入りきらなかった人気曲、私の選んだディスク、マサくんの選んだディスクの3枚組にしようということになって。だから“私だけ~”にしました」
中村正人(以下、中村)「『私のドリカム』の選曲はどちらかというとカラオケのビッグデータを重視したんです。たくさんの人たちに楽しんでほしいので、本当にメジャーな曲を選んだ。そのためには、皆がカラオケでたくさん歌っている曲を選ぼう、と。でも、それ以外でも人気の曲がたくさんあったんですね。だから、まず『WATASHI DISC』には、皆さんに“私だけのドリカム”と思っていただいている曲を収録しなきゃいけないな、ということですね」

吉田「そうだなぁ、基本的にダークでヘヴィな感じが好きなので、そういう曲が多くなっているのはまずありますね」
吉田「ははは、そうね。けれど、やっぱり、いろんなものが全部あわさってるとも思うな。マサくんの音楽の趣味もあるし、私の音楽の趣味もある。私たち、いろんな種類の音楽が好きなんですよ」
吉田「そういうのも含めて、楽しさを伝えたい、うちらが音楽の先輩たちから学んできたことを伝えたいというところはありますね」
中村「それはもう、ファンクですね。いわゆるドリファンクとかドリソウルといわれる曲。そういうのを押し出したい」
中村「しかも、今はたとえばマーク・ロンソンの『アップタウン・ファンク』がヒットしたり、ニューソウルっぽい流れもある。70年代の音楽が2周目くらいのサイクルになってブームを起こしているので、面白いなと思います」
吉田「『雨の終わる場所』とか『嵐が来る』とか『flowers』とか(いずれも『MASA DISC』収録)は絶対に私には書けない曲なんです。だから凄く大好きな曲だし、ドリがそういう曲をやれているのがいいなあ、って思う。自分たちのことながらね。『雨の終わる場所』なんて、もう超格好いいよね!」
中村「そうだね」
吉田「メロディもそうなんですよ。私には書けないマサくん独特のメロディなんです。3枚目の『WONDER3』(1990年11月リリース)くらいからマサくんの曲が増えてきたんだよね。で、あの頃は一音でも変えたら凄く怒ったんですよ。だから意地でもそこにフロウする言葉を乗せてやろうと思っていたし、アカデミックなメロディだったので、大変だったけど楽しかったな」
中村「あの頃は吉田がアルバム全体のコンセプトを作る立場ではなかったから、作詩家として集中できたと思うんです。そのあたりが変わってきたのがアルバム『SING OR DIE』(1997年11月15日リリース)あたりからかな」
中村「僕は出会った頃の吉田美和の曲は凄く好きですね。今もそうなんだけど、歌詩と曲が天から降りてくるように生まれるんですよ。若い頃に書いた曲は特にそう。だから僕がキテレツなアレンジを加えても成立する。でも、『MIWA DISC』に入っているような時代の曲になると、吉田自体が完成してるんです。歌詩とメロディだけじゃなくて、サウンドにしてもそう。スネアの音色にしても、キックのタイミングにしても、一つ一つに確固たるイメージを持っている感じです」
吉田「これは『私だけのドリカム』を作ろうということを決めた時にマサくんが“ピンときた!”って言ったんです。ヘッドホンをして音楽を聴き入ってる私の横顔を思い浮かべていたの」
中村「絵も描いてましたね」
吉田「“それ、凄くいいね”って。そこから進めていったんです」
中村「この日って、年に1度の夢が叶う日じゃないですか。七夕の織姫と彦星が出会う日だから。それがいいなと思って。去年と同じ日に、同じ3枚組全50曲というフォーマットで出そうということで決めました」
中村「そう決めたいですね」
中村「これはもう、必見だと思いますね。『ワンダーランド王国と3つの団』という物語を中心に、スペクタクルなエンターテインメントが展開されている。ライヴとストーリー性の融合もあるし、ドリカムを全く知らない人でも楽しめるものになっていると思います」

中村「そうですね。ナゴヤドームというスケールでありながら、汗や呼吸を感じるような仕上がりになっています。音楽的にも、演出としても、見せ所は満載だと思います。文句なく楽しい物になっていると思いますね」
吉田「今年の“ウラワン”も、うまく今の風をキャッチしながら、今年にしかできないものを目指そうと思います」
吉田「もちろん。この中から厳選してやろうと思います。だから『私だけのドリカム』を予習してきてもらえたら最高だし、本当にしばらくライヴでやってなかった曲も出てくるので。そういう曲は、私も個人的にもやれるのが凄く楽しみなんです。『私のドリカム』とはまた別の楽しさだよね。去年のワンダーランドとはまた一味も二味も違う感じになると思います」
中村「僕はだんだん楽になってくるんです。吉田の演出が高度になればなるほど、ベースを弾いていればいいだけになってくる。ベースを弾くことが楽しい。そういうツアーになると思います」

中村「前回の“ウラワン”もベースを弾くのが楽しかったんで。凄い腕前のベースを楽しみにしていてください(笑)」
出荷累計100万枚を突破したコンプリートベストアルバム『DREAMS COME TRUE THE BEST! 私のドリカム』の対となる作品。『私のドリカム』に惜しくも収まらなかった人気曲、大ヒット曲を収録した「WATASHI DISC」、吉田美和選曲による「MIWA DISC」、中村正人選曲による「MASA DISC」の3枚のディスクからなる全50曲を収録。全てのレーベルを超えた、まさに、スーパー“ウラ”ベストアルバムだ。
ユニバーサルシグマ
[7/7発売]昨年、5大ドームで40万人を動員した世界最高峰のエンタテインメントショーがDVD&Blu-rayとして発売。ミリオン達成ベストアルバム『私のドリカム』からヒット曲を連発、想像を超えるダイナミックな演出の数々、そしてまるで異世界に足を踏み入れたような興奮を味わえるなど、音楽と物語が融合したファンタジーライヴを堪能できる。
ユニバーサルシグマ
[7/7発売]| 楽曲タイトル | 歌詞 | マイうた |
|---|---|---|
| 雪のクリスマス - VERSION '16 - | マイうた | |
| しあわせなからだ - VERSION '16 - | マイうた | |
| 週に1度の恋人 - VERSION '16 - | マイうた | |
| 雨の終わる場所 | 歌詞 | マイうた |
| 嵐が来る | 歌詞 | マイうた |