話題作『ダンダダン』の関連曲がカラオケシーンを席巻!現代音楽シーンにおいて独自の世界観を築き上げてきたCreepy Nutsが手掛けたOP主題歌「オトノケ」が首位を獲得しました。独特なリズム感と耳に残る歌詞、その歌唱難易度もトップクラスながら、アーティストのファン、作品のファンを魅了しました。続いて『ダンダダン』のED主題歌「TAIDADA」を3位におさえ、2位を獲得したのはOfficial髭男dismが『アオのハコ』 のOP主題歌として書き下ろした「Same Blue」。純粋でひたむきな愛が表現された歌詞と、青春模様を描く爽やかなメロディで多くの人の心を掴みました。 注目は、大ヒットマンガ『らんま1/2』の“完全新作的アニメ”のOP主題歌「許婚っきゅん」!歌声とメロディ、作品の世界観がマッチしたキュートな曲で、女性からの圧倒的な人気で5位にランクインしました。6位は、アニメの映像で歌えるカラオケの配信も開始した『ブルーロック』のOP主題歌、UNISON SQUARE GARDEN「傍若のカリスマ」は、アップテンポでポップな曲調が歌いこなせると気持ちいい1曲。キタニタツヤとなとりというネット発の才人二人がタッグを組んだ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」OP主題歌「いらないもの」は、作品自体に女性ファンがついていることもあり、男性曲ながら歌唱者の男女比率(2025年1月現在)は、男性57%、女性43%と、女性からの支持も厚いことが明らかとなりました。
順位 | 曲名 | 歌手名/番組名 | 歌詞 | マイうた登録 | |
---|---|---|---|---|---|
1 |
![]() © 龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会 |
オトノケ | Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) ダンダダン |
歌詞 | マイうた |
2 |
![]() © 三浦糀/集英社・「アオのハコ」製作委員会 |
Same Blue | Official髭男dism アオのハコ |
歌詞 | マイうた |
3 |
![]() © 龍幸伸/集英社・ダンダダン製作委員会 |
TAIDADA | ずっと真夜中でいいのに。 ダンダダン |
歌詞 | マイうた |
※ランキングは、オリジナルコンテンツを総合したランキングになります。
※ランキングは、JOYSOUNDシリーズ・UGAシリーズを総合したランキングになります。
※カラオケランキング集計期間:2024年12月1日~12月31日
配信コンテンツ視聴者数ランキングでは、『ONE PIECE』や『ドラゴンボール』、『機動戦士ガンダム』、『らんま1/2』など、人気のシリーズ作品やリメイクで注目の作品のランクインが目立ちました。そのなかで、2位以下に大差をつけて首位に輝いたのは、カラオケランキングでも圧倒的な人気を示した『ダンダダン』。このほか、3位『ブルーロック』や、7位「アオのハコ」、11位『チ。 ―地球の運動について―』など、配信コンテンツの視聴者数とカラオケでの人気が比例する作品がいくつも見られる結果となりました。なかでも5位『ドラゴンボールDAIMA」の主題歌のゼッド feat. C&K「ジャカ☆ジャ~ン (Anime ver.)」は12月15日にカラオケ配信されてたった半月で11位に急上昇を遂げるという、驚異的な人気を示しました。
順位 | 作品名 ※()内の最新作を含むシリーズ | 視聴者数pt |
---|---|---|
1 | ダンダダン | 1719 |
2 | ONE PIECE(SPECIAL EDITED VERSION 「ONE PIECE」魚人島編) | 979 |
3 | ブルーロック(ブルーロック VS. U-20 JAPAN) | 895 |
4 | Re:ゼロから始める異世界生活(Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season) | 663 |
5 | ドラゴンボール(ドラゴンボールDAIMA) | 637 |
6 | BLEACH(BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-) | 516 |
7 | アオのハコ | 494 |
8 | 機動戦士ガンダム(機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム) | 398 |
9 | 夏目友人帳(夏目友人帳 漆) | 379 |
10 | るろうに剣心(るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱) | 295 |
11 | チ。-地球の運動について- | 294 |
12 | シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜(シャングリラ・フロンティア 2nd season) | 206 |
13 | 来世は他人がいい | 172 |
14 | ソードアート・オンライン(ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ) | 165 |
15 | ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇) | 155 |
16 | らんま1/2 | 151 |
17 | 転生貴族、鑑定スキルで成り上がる(転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期) | 122 |
18 | トリリオンゲーム | 111 |
19 | 鴨乃橋ロンの禁断推理(鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season) | 107 |
20 | 合コンに行ったら女がいなかった話 | 101 |
出典:GEM Partnersによる定額制動画配信サービス コンテンツ別 調査(掲載ptは小数点第1で四捨五入)
調査対象期間:2024年10月~12月中旬
■「エンタメリーチトラッカー」調査概要
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
【延べ回答者数】週次約24,500人(日次 約3,500人)
※上記のサンプル数で日次調査を実施し、週次で集計
【集計期間】月曜~日曜
【数値重みづけ】総務省発表の人口統計を参考に回答者を性年代別に重みづけ
【集計方法】
リーチしたエンタメ(映像/マンガ/書籍/家庭用ゲーム/アプリゲーム/音楽[アーティスト]/ラジオ・ポッドキャスト番組)について自由回答方式で日次の頻度で聴取し、GOD(GEM Original Database)に基づき体系的に整理・名寄せしたうえ、週次単位(火曜~月曜)で集計を実施。聴取したエンタメのうち、映像コンテンツにおける定額制動画配信サービスを利用して視聴したコンテンツのみを対象としている。映像コンテンツごとの視聴したシーズン数やエピソード数等は区別せず、一部でも観たと回答した人を視聴者としてカウント。また、劇場/テレビ版や海外/国内版も同一コンテンツとしてカウント(一部例外あり)。複数回観ても1カウントとしている。
※名寄せ辞書のアップデートに伴い、過去に遡って値が修正されることがあります。
吉田 尚記さん
結さん
2016年より配信されているネット番組で、正式名称は「僕たちは新作アニメのプロモーション映像を3時間かけて一気観したらどのくらいつづきをみたくなるのだろうか?」。ニッポン放送のアナウンサーである吉田尚記と共に、新作アニメのPVをまとめて視聴する企画。毎クール多くのアニメが放映される中、「タイトルだけ確認して本編見ない」「そもそも作品ある事知らなかった」という所謂「ゼロ話切り」を世の中から撲滅する為始められた。2016年秋アニメより開始され、以降クールが始まる直前に開催されている。PVはそのクールのアニメだけでなく、劇場版・OVAも紹介される。ニコニコ生放送・バンダイチャンネルを始めとするメディアで配信されている。
吉田アナ:秋アニメの上位曲、なんでこんな難しい曲が多いんでしょう?全部難しいですよ。2024年のアニソンシーンといえば、Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)抜きに語れませんが…みんな、なんで歌えるの!?
結さん: 歌えないけど、歌いたいんです。その気持ちはわかります。
吉田アナ:そういうことなんでしょうね。やっぱり、アニソンランキングがアニメのヒットと連動しているのは間違いないんですが、なかでも、アニメタイトルをそのままド直球に歌うアニソンが今っぽさを感じさせるというか、目立っている気がします。
結さん: 昨年だと、「ババーンと推参!バーンブレイバーン」とか、「しかのこのこのここしたんたん」もそうでしたね!
吉田アナ:HYの「きのこいぬ」もですね。「オトノケ」も、ダンダダン、ダンダダン、ダンダダン、ダンダダンって、そのまんまタイトル言っていますしね。今回のランキングをみて思ったのは、歌うのが難しいなんて、みんな気にしないんだな、ということです。
結さん: 私も一発目で歌いこなせるかを想定せずに曲を入れることはよくあります。それで「あ、こんな難しいんだ」って気づくと同時に「次来る時までに、絶対歌えるようになりたい!」っていう気持ちになって、帰り道とかに口ずさんだりします。
吉田アナ:なるほど、そういう心理もあって歌唱数が増えているんですかね。
結さん: それもあるかもしれません。私、カラオケの歌唱履歴とか見るの、好きなんです。そしたら、「オトノケ」「オトノケ」「オトノケ」って、すごい練習してるんです。そういうのを見ると「わかる」って共感して、ほっこりした気持ちになったりします。
吉田アナ:そうか、練習となると1回入れておしまいじゃないですし。難しい曲は、かっこよく歌えるようになりたいって気持ちに火をつけるのかもしれないですね。
結さん: 私も、一人カラオケでよく練習します。で、人と一緒に行った時に『完全版』を披露するんですよ。本当は、陰ですごく練習しているのに、『全然練習してないよ。意外といけたわ』みたいな感じを装って。
吉田アナ:昔から、カラオケってコミュニケーションツールって言われてるじゃないですか。例えば、年配の上司と行った時には美空ひばりさんの曲を入れるとか、空気を読んで選曲するという暗黙のルールが。それが、アニメファン同士だと、細かいことを気にせずに「これが好きなんです!」っていう表明のために歌える空気感があるように思います。だから、歌が高難易度であろうが、誰も気にしない。
結さん: 確かに、アニメ作品に対する自分なりの愛の表現というか、こんな難しい曲を歌えるぐらい聴き込んだ!っていう熱い想いが伝わってきますよね。難しい曲であればあるほど、歌いこなせたときには、めっちゃテンション上がりますからね。
吉田アナ:歌いこなすハードルは高いですけどね。個人的に、ランキングの中でUNISON SQUARE GARDENが大好きなんですが、「傍若のカリスマ」はどうやったら歌えるんだろう…。あと、オーイシマサヨシさんの「ギャンブリングホール」もすごく良い歌なんですが、これまた難しい曲なんですよね。
結さん: あと、高音もすごく多いですよね。男性ボーカルでも、例えば、まふまふさんの曲は、とてもキーが高い。キタニタツヤ×なとりさんの「いらないもの』は私もカラオケでよく歌いますが、『【推しの子】』の「ファタール」をはじめ、女性が歌いやすい曲も多いです。
あと、最近リメイクで話題の『るろうに剣心』や『らんま1/2』って、旧シリーズの曲しか知らない世代の方も多いんですが、最新曲をカラオケで歌って「今はこんなかっこいい曲なんだよ」って、布教したりしてます。曲の雰囲気も、前作から受け継がれているところがあって、当時のファンを大事されているのが伝わってくるんです。それで、「らんまの曲ってこういう曲だよね」って盛り上がるのも、なんだか嬉しい気持ちになれるんです。吉田さんのお話にもありましたが、カラオケはアニメファンにも欠かせないコミュニケーションツールですね。