- タック二階堂
- 2010年5月にボカロデビュー後、数々の作品を投稿し注目を浴びているタック二階堂。今回、『「ボカロP」になる本』を発売したのを受けて話を聞いた!
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- Profile
- 2010年5月に「小龍包-Xiaolongbao」でボカロデビュー。2作目「キタナツカゼ」をはじめ順調に再生回数を伸ばしている。今後の予定について「のんびり、自分のペースで創作活動を続けていければいいかなって思っていますので、たまに出来上がった曲を聴いてもらえれば嬉しいです!」と話す。
Special Interview
- 音楽とのかかわりを教えてください。
- タック二階堂「正直、音楽経験はボカロを知るまではほとんどないと言ってもいい状態でした。『saku saku』という番組が好きで、そのコーナーに『ギターを弾こうZ』というのがありまして、アコギを弾けたらカッコいいなぁ程度の軽いノリで(笑)。で、さっそくリサイクルショップで中古のアコギを買ってきたんです。でも、すぐ飽きちゃったんで経験はゼロでいいです(笑)」
- VOCALOID™を使うようになったきっかけは?
- タック二階堂「アコギの練習をしようと思い、最初はアリスの『チャンピオン』を番組(のコーナー)を観ながら弾いていたんです。コードだけですけど。で、当然ながら本家のギターを聴いてみたくなって、YouTubeで動画を探して観たりしていたんです。YouTubeって“関連動画”って紹介されるじゃないですか。そこに初音ミクという名前がたびたび出てくるんですね。“ 誰だこれは?”と気になって、観てみたんです、カバー物を。そしたら、人工音声なんだなーって。でも、自然に歌うので衝撃でした。それで、これは面白いなぁって思って、ちょうどVOCALOID™2のGUMI(メグッポイド)が発売のタイミングだったので、衝動的に買ってしまったのがきっかけですね。それでまず、耳コピから始めたんです。オリジナルを作るスキルがありませんでしたから、身に付けたいなと思って。で、何曲かやっているうちに構成とか、アレンジとかのセオリーというか、そういうものが分かった“ような”気分になったのでオリジナル楽曲の制作を始めたという流れです」
- “男優P”というP名もお持ちですね?
- タック二階堂「男優P? そんなP 名知りません(笑)。というのは冗談で、これはJOYSOUNDでも配信中の『キタナツカゼ』をアップしたころに、Twitterでtokuさん(GARNiDELiA)に命名されたんです。どういう理由だかは忘れました(笑)」
- 本業はライターと伺っています。そのノウハウを活かし、ボカロPになる本を出しましたが、その内容は?
- タック二階堂「詳しくは本書を読んでください(笑)。でも、さわりだけ。ボカロ系のノウハウ本はいろいろ出版されていますが、ソフトの使い方を紹介している物がほとんどですよね。でも、これからボカロを始めようと思ってる人にとっては、それだってハードルが高いんです。この本では、ボカロを家に迎えてから動画投稿サイトに作品をアップするまでの流れを通じて、“ボカロP”と呼ばれている人たちが何をするのか、ということを紹介しています。ノウハウ本に分類されますが、自分ではけっこう“エッセイ本”みたいだなって思っています(笑)。文章も人間臭い感じなので、僕の人となりが分かっちゃう本かもしれません」
- 今後の展開を教えてください。
- タック二階堂「歳も歳ですので大それた野望はありません(笑)。ボカロというものが文化として根付いて、たくさんの新しい表現を見ることができればいいなって。そして、その中に1曲でも僕の曲が入れればいいかなって思います」
New Release
- SRCL-8741~8743
- 『「ボカロP」になる本』発売中!!
- ボーカロイドでの作曲の基礎から詳しく解説された、「ボカロP」になるためのハウツー本。
- 工学社 ¥1,900+税
Artist Songs
- ※「VOCALOID™」「ボーカロイド」「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標です。
- ※「初音ミク」はクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の登録商標です。
- ※「GUMI」はVOCALOID™2「メグッポイド」のキャラクター名です。
- ※「メグッポイド」は株式会社インターネットの登録商標です。